先日このような個体を捕獲した

サブスキル構成は悪くないが、性格がおてスピ↓である。人によっては目覚めも悪くなるだろう。特に【おくびょう・図太い】は全てのポケモンで嫌われる印象。
しかし「おくびょう・ずぶといは論外」と無闇に切り捨てたくない。次捕獲した個体が更に残念なこともあるし、伝説のポケモンに至っては何度も捕まえるリソースがない。
そこで本記事では、各種サブスキル・無補正と比較し『おてスピ↓』による影響がどの程度あるかを定量的にまとめていく。なお今回はクレセリアを基準としているが、性格ダウンの影響はどのポケモンも変わらないので許してほしい。
条件
- ポケモン:クレセリア
- レベル30で固定 本来レベル50にして3枠分のサブスキルを考慮するべきだが、表が複雑になるため2枠で計算する
- 性格:おくびょう・おだやか(スキル↑おてスピ↓)
- いいキャンプチケット未使用
- スキルレベルは6で統一
- 計算ツール:にとよん氏作成の個体値計算機を使用。上記以外の設定はデフォルト
- https://nitoyon.github.io/pokesleep-tool/iv/index.ja.html
結果
結果がこちら

この結果と前回のクレセリア発動期待値表を比較していく。

確かに【おだやか】以外の性格だと発動回数はおよそ0.1回低下する。しかし組み合わせ次第では妥協できる範囲になる。

例えば先ほどのクレセリア、その発動回数は4.15。銀種を使って「おてスピM」にすれば4.41。この数値は
- スキル確率S+スキル↑性格(4.17)
- スキル確率M+おてスピ↑性格(4.35)
- スキル確率S+おてスピS+おてスピ↑性格(4.41)
に近くなる。つまり私は銀種を使えば【スキル確率M+おてスピ↑性格】のクレセリアを捕まえたと考えられる。人によっては採用に値するだろう。
ちなみにサブスキル・性格の組み合わせによる発動期待値ランキング表が以下

この表で考えると33組中12位に相当する。更に考慮してない組み合わせ(例:げんき↑・食材↑性格)も含めると、私のクレセリアは悪くなさそう。上を見ればキリないけど下は沢山いる。そんな感じ。
もちろんサブスキルが優秀だからこそ検討に値するのだが、性格で落胆するのは早計かもしれない。おくびょうは育つのが早いためレベル上げしやすく、ずぶといもヒーラー回復を多く受け取るため、ワンポイント採用しても元気80%以下になりにくくて嬉しい。私のヤミラミは図太いので使用感は分かっているつもり。
そして、これは主観だが「発動期待値が0.1回減る」と聞くと大した影響じゃない気がする。スマホのスペックみたいなもので、明確にiPhone15・16の動作の差を意識できますかって話。計算すれば差は明らかだけど意識できるレベルではない。タブンネ。
しかし性格が悪いことで「ホーン効果」の影響を受けてしまう。簡単に言うと、スキル発動が少ないのは臆病な性格だからかぁと厳しめに判断してしまう。超強い個体が同じくらいの発動回数でも多めに見るのに、だ。この辺りは人間社会と同じ。
まとめると、おくびょう・ずぶとい性格はサブスキル次第でそこまで悪くない。短期的に意識できる違いも多分ない。しかし傾向として厳しい判定をするだろう。こういった要素と自分自身の性格を考慮して、採用するか決めるといい。